<Fig.55>

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Fig.0, Fig.01, Fig.15, Fig.30, Fig.45, Fig.60,

Fig.75, Fig.90, Fig.105, Fig.120, Fig.135, 

Fig.150,  Fig.165, Fig.180, 

Fig.195, Fig.200(End)

<補足:上図について>

上図はサケ科魚類「マスノスケ」をイメージとする画像のつもりです。少し奇妙な名前「マスノスケ」ですが「官位:介」を冠した「鱒の介」なので、立派なマス、いわゆるマスの「介殿/スケドノ」という意味です。英名ではキングサーモン(あるいチヌークサーモン/チヌーク族のお魚)なので同様にサーモンの「王様」ですね。

なお、写真などで見るキングサーオンは背側が赤くとっても立派な姿を示していますが、上図はまだ若い個体をイメージしました(真っ赤になるサケには紅鮭/ソックアイ サーモンが有名ですが、キングサーモンは巨大になるサケとして有名です:そのサーモンステーキってどんなんでしょうね/いつか食べてみたいです)。

私自身はマスノスケに由来する「培養細胞/株化細胞」に関わる実験研究を長年続けていたのでとても恩義を感じるサーモンです。それでマスノスケっていい名前って思っています。

ちなみに、サケマスは魚類の古い形態を示すサカナです。つまり、マグロやタイなどの腹ビレ(腰帯/後ろ足に相当)はエラ蓋の近くに位置しますが、サケマスのそれはお腹(腹部)の中央付近/肛門の前にあるのが特徴です。進化レベルが高くなると胸ビレ(肩帯:前肢に相当)は体側中央側(側線付近)に位置し、腹ビレは前進し胸びれの下部付近まで前進する傾向にあると傾向を示します。

ちなみに、氷河期に陸封されたサケマスですが、解氷後は「やっぱり海が恋しい」って思ったか否か、降海する性質を維持して今に至るその生態には「ケナゲナな姿」を感じます。

一時期流行った「カンバックサーモン」って標語は大切な気がしますが、陸水で孵化した稚魚は小さな甲殻類を初期餌料としているということですが、今時の陸水は甲殻類が生き難い水質になっていると考えるととっても複雑な気持ちになってしまいます。

沈黙の春という言葉を思い出しますが、沈黙の水辺って雰囲気がどこまで広がっているのかと考えると不安になってしまいます。

ともかく、学習担当者らがもう少し余裕のある状況や考察の起点がないとどこまでも不安が継続するかもしれませんね。実体と概念の連立連携は必要ではないでしょうか。

Q. 現生の古代魚シーラカンスなどの肩帯や腰帯の位置はどのあたりにあるでしょうか。

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